【不祝儀袋の表書き 仏式 ②】

blog_190424.jpg通夜・葬儀の不祝儀袋の表書きは、正式には『薄墨の毛筆』で書くことが基本です。中袋は受け取った方が読みやすいように黒ペンで書いても問題はありません。

○なぜ、表書きに薄墨を使用する?
「墨をすって濃くしても、あふれる涙で墨が薄まってしまう」
「書いた文字が涙でにじんで色が薄くなってしまう」
など、"悲しみで涙があふれ出る"という意味や、"急なことで墨をする時間がなく薄墨のまま書き駆けつけた"など『突然の訃報を悲しむ』という意味があるとされ、江戸時代から続いているとされています。

また、表書きにサインペンやボールペンなどを使うのは、作法上では略式とみなされるため、あまり良いことではありません。最近では、文具店やコンビニなどで薄墨の筆ペンなどが販売されておりますので、特に急ぎでない限りは正式の表書きをしましょう。

忌日法要や年忌法要で使用する不祝儀袋の場合は、故人様を偲び心を込め墨をすった気持ちの表れとして、濃い墨を使用するのが正式となります。

○不祝儀袋の表書き
葬儀や法要など式により違いがあります。
〔仏式の法要〕の場合は以下のように書きます。

・御仏前
四十九日法要後に成仏することから、それまでの「御霊前」に対し、四十九日法要以降は『御仏前』とします。
・御供物料
「供物を供えて下さい」の意味があり、どの宗派でも使用できます。
・卒塔婆料
卒塔婆を立てる時に使用し、『御塔婆料』でも大丈夫です。御供物料とは別に白無地の袋に包みます。

群馬県を中心とした北関東の一部の慣習として実施されている「新生活」で香典を包む場合は、不祝儀袋の表書きの脇に、「新生活」あるいは、「新生活運動の趣旨に添って お返しを辞退致します」などを記入しましょう。新生活の習慣がある地域のスーパーやコンビニでは、新生活であることと香典返し辞退の文章が印字された新生活用の不祝儀袋も売られています。

詳しくはこちらからどうぞ【葬儀での「新生活」とは?】>>


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