【春分の日とぼた餅には、どのような関係があるのでしょう?】

blog_170316.gif3月21日(水)は春分の日です。昼と夜の時間がほとんど同じになるこの日は、ご先祖様のいる世界「彼岸(ひがん)」と私たちのいる世界「此岸(しがん)」が最も通じやすい日とされています。この日と前後3日間を合わせた7日間はお彼岸と呼ばれ、ご先祖様の供養を行います。今年の春のお彼岸は3月18日(日)~24日(土)です。

春のお彼岸のお供え物といえば「ぼた餅」です。「ぼた餅」は春に咲く牡丹(ぼたん)の花にちなんでつけられた名前で、牡丹(ぼたん)の花を模した丸型が基本です。秋のお彼岸にお供えする、萩の花を模した俵型が基本の「おはぎ」とは呼び分けられています。

あんに使われる小豆は赤色をしていることから魔除けの効果があるとされ、砂糖は昔高級品でした。このことから、あんを使った「ぼた餅」がご先祖様のお供え物となったようです。

また、小豆にはタンパク質のほか、食物繊維やビタミンなどの栄養素が豊富に含まれています。春のお彼岸の時期はちょうど季節の変わり目にあたり、農作業が始まる時期とも重なります。このことから、この時期にご先祖様に農作を願うとともに、健康のために小豆を食べたという説もあるのです。

春のお彼岸に小豆を使った「ぼた餅」をお供えして食べるということは、昔からご先祖様を大切にしてきたこと、自然へ感謝と祈りを捧げていたことの現れと言えるでしょう。


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