●湯灌・納棺とは
儀式を行う前に故人様を入浴させたりして洗い清める儀式のことです。また、湯灌を簡易的にアルコールで拭き清める清拭(せいしき)で行うこともあります。男性は髭を剃り、女性は死に化粧が施され、病院の場合には「エンゼルケア」といい、ある程度綺麗に行ってくれる所もあります。
湯灌は儀式として執り行われる以外にも、闘病期間にお風呂に入れなかった方や、生前お風呂が好きだった方を入浴させてあげたいという、ご遺族の気持ちをかなえるものでもあります。
湯灌が終わった後は「納棺の儀」を行い、この儀式はご遺族にとって葬儀前の故人様と間近で過ごせる最期の大切な時となります。経帷子を着せ、旅立ちの準備を整えてあげるという意味が込められています。
●なぜ『湯灌』を行うのか
簡単に言いますと、『身支度を整える』ということです。皆さんも出かける前などは、きれいにしますよね。それと同じことなのです。
その他の理由として宗教上なので諸説ありますが、日本では生まれたばかりの赤ちゃんは産湯につかります。これと同じように、来世でも生まれ変われるようにとの願いが込められていて、現世の汚れや悩みなどを洗い流す儀式として古くから行われてきました。
そして旅立った後も困らないようにと、「納棺の儀」で副葬品を棺に入れ送り出します。
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