【「友引に"お葬式"はNG?」ホントの理由①】

blog_170404.jpgお葬式を行う際、先ず決めなくてはならないのが日程です。近いご親族様、寺社様等のご都合や火葬場の空き状況などにもよりますが、暦の六曜を気にかける方もいらっしゃいます。ここでは六曜の本来の意味やお葬式の日程を決める時に、避ける日があるかどうかなど、知っておきたい六曜についてご紹介します。

六曜とは?(六曜の種類と意味)

六曜は「陰陽五行説」や「干支」を取り入れて作られた暦上の運勢のようなもので、毎日おだやかに暮らすために、各日の運勢や善し悪しの時刻、方位などを示しています。そのため、冠婚葬祭やお引越しなどの日程を決める時に多く用いられています。種類と意味は以下の通りです。

・大安(たいあん)
六曜の中でも何をするにも最も縁起が良い日とされ、結納や結婚式などのおめでたい行事が多く執り行われます。

・仏滅(ぶつめつ)
ひと昔前までは「物滅」と書かれ、今までの物事が滅び、新しい物事が始まる良き日とされていましたが、現在は何をするにもあまり好ましくない日と言われており、おめでたい行事は避けているようです。仏滅に"仏"という文字 が入っていますが、仏教とは関係がありません。

・先勝(せんしょう、さきがち、せんがち 等)
「先んずれば即ち勝つ」の意味で、何事も早く済ませてしまうことが良い日で午前中に何かをするのに適した日とされます。

・先負(せんぶ、せんぷ、さきまけ、さきおい 等)
「先んずれば即ち負ける」の意味で、急ぐことは避け、慎重に行うのが良いとされる日で何事も午後に行うのが良い日とされています。

・赤口(しゃっく、しゃっこう、せきぐち)
午前11時から午後1時までに行動するのが吉で、その他の時間帯は凶とされています。また、「赤」の字がつくため、この日は血や火を連想させる火や刃物などに気を付けるべき日とされ、火事やケガに注意する日とも言われ、お祝い事や何かを始める日としてはあまり好ましくないとされています。

・友引
昔は「共引」と書かれていて勝ち負けの無い平穏な日という意味がありました。大安の次に吉日とされていましたが、「友引」と記すようになってからは「友を引く」という意味合いで用いられることが多くなったのです。この友引がお葬式を避けることと深い関係があると考えられています。また、何事も引き分けとなり、勝負がつかない日とされています。
慶事については"幸せのお裾分け"という意味で、結婚披露宴を行うことが多いようです。

万が一、お葬式が友引になりそうな場合は一日遅らせ、お通夜式を友引にすることもあるようです。友引に通夜を執り行うことは、昔からの風習をみても何も問題はありません。


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