お葬式を行う際、先ず決めなくてはならないのが日程です。近いご親族様、寺社様等のご都合や火葬場の空き状況などの他に、最も気にかけることの一つとして暦の六曜があるのではないでしょうか。ここでは六曜の本来の意味やお葬式の日程を決める時に、避ける日があるかどうかなどをご紹介します。
『その昔、1月1日は先勝、4月1日は仏滅と決まっていた!?』
六曜は基本的に、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の順番で繰り返される法則性があります。現在使用している「新暦」に対して、明治初期まで使用されていた「旧暦」では六曜の配置が若干異なります。
例えば旧暦の1月1日は、必ず「先勝」から始まっていました。そして1月の末日がどの曜日で終わろうと、旧暦の2月1日は必ず「友引」から開始されていました。
"旧暦の毎月1日の六曜"は以下のように固定されていました。
・1月1日、7月1日:先勝
・2月1日、8月1日:友引
・3月1日、9月1日:先負
・4月1日、10月1日:仏滅
・5月1日、11月1日:大安
・6月1日、12月1日:赤口
旧暦の六曜、 1ヵ月は30日でしたので、現在の新暦(太陽暦)ではこのルールは当てはまらず、六曜が不規則に並んでいるように見えることから、運勢を司る占いのように神秘性を与え、冠婚葬祭で六曜を気にかける一つの要因になっているといわれています。しかし、六曜はいわゆる曜日の様なもので、「仏滅」など漢字を見ると仏教に関わりがあるように思えますが、実は宗教とはまったく関連性がないのです。「結婚式は大安が良い」「友引にお葬式を行ってはいけない」というのも、迷信や縁起担ぎなのでしょう。
実際、友引の日は火葬場の休業が多い事もあり、「友引=お葬式を避ける日」という風潮が浸透しているようです。
ここで、六曜の順番を覚える『語呂合わせ』をご紹介します。
日程を決める際に役立てていただければ幸いです。
"大きな赤ちゃん勝てば友達、負ければ仏"
・大きな → 大安
・赤ちゃん → 赤口
・勝てば → 先勝
・友達 → 友引
・負ければ → 先負
・仏 → 仏滅
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