受付や会場内での振る舞いは、通夜参列時と葬儀・告別式参列時でほぼ変わりません。受付に並ぶ時は親族や会社関係者などの関係者別、また、群馬県や北関東の一部では一般・新生活と受付が分かれている場合がありますので、並ぶべき列を確認しましょう。
※「新生活」は香典返しを辞退する意味合いから香典金額を少なくするとした、戦後全国的に行われていた風習が一部地域に残り、今も続く慣わしです。希望される方はその列に並びます。
●受付(通夜で香典を渡していない場合)
簡潔なお悔やみを述べてから、一礼し香典を渡しましょう。香典はふくさの上にのせ、表書きが相手から読める向きにして両手で差し出します。その後、芳名帳に記帳して、受付に一礼したら会場に入りましょう。
受付で挨拶する時に注意したいのが、不吉なことにつながる表現や不幸が重なることを連想させるような表現の「忌み言葉」です。
忌み言葉の一例として、「消える」「浮かばれない」「急死」「ご存命中」や重ね言葉としては「重ね重ね」「度々」「くれぐれも」「いろいろな」などがあります。遺族の皆さんの思いをくみとり丁寧な言葉遣いと対応を心がけることが大切です。
●受付(通夜で香典を渡している場合)
芳名帳への記帳のみを行い、会場に入ります。会場での席順は祭壇に向かって右側が遺族や親族、左側が一般の参列者で、祭壇に近いほど上座になるので、故人と生前関わりの深い方が座ります。故人との関係を踏まえ席を選びましょう。
代理として参列する場合は・・・
必ず「誰の代理人として参列するのか」を受付に伝えましょう。香典の表書きと芳名帳は参列できない本人の名前を書き、その下か横に小さく「代」(妻の場合は「内」)と書き、代理人として参列したご自身の名前を書きましょう。
※右写真をご参照ください。
●出棺
お別れの儀式が終わると出棺の儀式へ移行します。 出棺は故人とお別れをする最後の儀式の為、やむを得ない事情がある場合を除いては遺族と一緒に丁寧にお見送りをするのがマナーです。喪主の挨拶が終わり、遺族が一礼したタイミングで、参列者側も一礼します。
外で行う儀式として冬季の場合、待機時はコート類を着ていても出棺時はできるだけ脱ぎ、夏期は暑くてもジャケットを着用しましょう。ただし、雨天の時は傘をさしていても問題ありません。
合掌や黙礼をして故人の冥福を祈り、静かに見送ります。
火葬場へ同行するのは遺族や近親者などのごく親しい人に限られるので、葬儀・告別式の参列者は出棺を見送ったら解散となります。
この時、霊柩車が見えなくなった途端に話し始めたり、笑い声を立てたりすることは慎みましょう。会葬者同士の挨拶も黙礼とし、必要なら式が終わり解散後にします。
故人を偲ぶ気持ちを大切にし、見送る場では各所においてマナーを守りましょう。
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