【今だからできる、身近な防災対策】

blog_170706.jpg近年、日本各地で起きた主な大地震は以下のように様々な地域で発生し、テレビやラジオでは緊急地震速報を、またスマホでは警報音を聞くことが多くなっています。

2011年3月「東日本大震災」関連し余震とされる十数年続く地震
2016年4月「熊本地震」
2018年9月「北海道胆振東部地震」
2024年1月の「能登半島地震」
などが挙げられ、これらに関連した地震や関東地方でも地震が頻発するなど、日本全国で比較的大き目な地震が発生しています。

このような、いつどこで発生するか分からない大地震に対し、防災意識が高まっている今、一人ひとりが取り組める身近な防災対策には、どのようなものがあるのでしょうか?
主な対策をピックアップしました。

●備蓄品の準備
常に準備や訓練をしているとはいえ、大災害発生時はライフラインの寸断などで公的な支援物資はすぐに届くとは限らず、コンビニなどの店では物流が滞り、商品が売り切れる可能性があります。また、災害後の買い占めにより、必要としているところに必要物資が行き届かない社会現象を起こさないためにも、常時、各ご家庭で必要最低限の備蓄されると良いでしょう。
必要とされる備蓄品(目安の備蓄品量)は以下の通りです。

・飲料水
1日1人3リットル、3日分必要と言われています。(例:4人家族の場合、36リットル必要)
・無加熱でも食べられるアルファ化米やレトルトご飯・食品
1日1人3食3日分、他に缶詰や栄養補助食品など適量(例:4人家族の場合、アルファ化米やレトルトご飯36食分)や栄養価の高い焼き菓子状の食品など
・生活必需品
ティッシュ・ウェットティッシュ・衣類・毛布・生理用品・マッチ・ろうそく・カセットコンロ・カイロ・マスクやアルコール除菌液など感染症対策品・懐中電灯など季節を考慮した用品
※スマートフォンの予備バッテリーはPSEマーク付のものを、充電機能付き手回しダイナモ式の懐中電灯も役立ちます。
・乳幼児や高齢者がいるご家庭は粉ミルクや離乳食、高齢者用食品、おむつ
・常備薬などを入れた救急箱
・非常用簡易トイレ
などを、ひとまとめにし、普段から使用している通帳や健康保険証などの貴重品はすぐに持ち出せるようにしておきます。

また、飲料水・食料は定期的に賞味期限のチェックをし、期限前に消費して常に新しいものを用意しておきましょう。

※上記は3日分の備蓄品量ですが、巨大地震を想定すると各備蓄品は1週間分必要という試算もあります。

●家の中の危険箇所を把握・補強する。
基本的に寝室やドアの近くに背の高い家具を置かない、やむを得ず背の高い家具を置く場合は専用器具で壁・天井に固定する、食器棚などにガラス飛散防止フィルムを貼るなど、家の中の危険箇所を把握し、補強したりしましょう。台風など突風が発生する可能性がある場合は、ガラス窓などが割れて飛散しないよう、養生テープ(仮止めテープ)でX字に補強する方法もあります。

最近では、防災意識の高まりから専用コーナーを設置するホームセンターも増えているので積極的に活用するといいでしょう。

●安否確認の方法を確認する。
度重なる災害からの教訓で、通信に関する移動基地局が強化されてきてはいるものの、災害直後には停電や通信基地局の被害で携帯電話が使えなかったり、被災地への通話が増加し電話がつながりいくい場合があります。
その場合の安否確認などは、災害の折に開設されるNTTの『災害用伝言ダイヤル(171)』やインターネットの『災害用伝言板』などが有効です。

『災害用伝言ダイヤル(171)』の利用方法は
(被災者:登録側)被災地の人が電話番号171に電話し、被災自宅の電話番号などを「キー」にしてメッセージを登録する。
(親族等:再生側)情報を必要とする親族や関係者が171に電話し、「キー」である電話番号を入力してメッセージを再生する。
『災害伝言板』の利用方法は
(被災者:登録側)インターネット検索で災害伝言板を開き、被災自宅の電話番号などの「キー」を入力、登録ボタンを押す。
表示される次のページで名前とメッセージを入力し登録ボタンを押す。
(親族等:再生側)インターネットで災害伝言板を開き、電話番号入力、確認ボタンを押し、メッセージを確認します。

災害時に家族が離れ離れになった時を想定して、自治体が設定した近くの避難場所や避難経路なども日常的に話し合っておくといいでしょう。

その他、自治体の防災マップ等で自分の住む地域の地域危険度を確認しておくことも危険を回避する大切な手段と言えます。

地震・豪雨・突風被害など、近年各地で大きな被害に見舞われた被災地が、1日も早く復旧・復興されることを願っております。


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