今年もご先祖様を家にお招きし感謝を伝え家族とともに過ごすお盆が来ます。2024年のお盆期間は以下の通りです。
8月13日(火)〜16日(金)
お盆前に、お墓参りや仏壇周りの準備など予定をされている方もいると思います。ご家庭の宗派や住んでいる地域によって、お盆のお供え物や迎え方が異なるケースがあるようですが、ここでは一般的なお盆の迎え方をおさらいしてみましょう。
一般的なお盆の迎え方は以下のようになります。
●12日夕方(前日)
お迎えする前準備です。
お供え物を置くための精霊棚(盆棚)や仏壇を精霊馬・精霊牛・盆花などで飾り付け、季節の野菜・果物・砂糖菓子をお供えします。この中の「精霊馬」とはきゅうりを馬の形にし、迎え盆の時にご先祖様の霊が迷うことなく、この馬に乗り家に来られるように、そして「精霊牛」はナスを牛の形に模し、送り盆の時には牛に乗り無事に帰れるようにという願いを込めた古くからあるご先祖様へ想いを馳せる風習です。花びらを船にして帰ってくるというハスの花や、提灯に似ていることから先祖が迷わないように道を照らすとする、ほおずきなども、お盆ならではの意味のある飾りです。
その他、地域や宗派によってお供え物が違いますので、事前に確認をしておくと良いでしょう。
●13日の朝
お盆の初日は「迎え盆」とも言われます。夕方に仏壇や盆棚の前に盆提灯を灯し、庭先や玄関先で麻幹(おがら)などを燃やし、ご先祖様の霊が迷わず帰って来れるよう迎え火をたき迎え入れます。
また、迎え火をたかずに、お墓に提灯を持ってお参りに行き、ろうそくに火をつけ、そのろうそくの火をちょうちんに移して持ち帰り、家の盆棚や精霊棚の明かりを灯す場合もあります。また、地方によってはお墓からの道筋に、たくさんの松明かりを灯すところもあります。
※麻幹(おがら)は皮をはぎ取った麻の茎のことで、たき方は、焙烙(ほうろく)と呼ばれる素焼きのお皿の上に麻幹を折って積み重ね燃やします。
●16日夕方
お盆の最終日は「送り盆」とも言われます。迎え盆と同様に麻幹などで送り火をたき、ご先祖様の霊をお送りします。地域によっては盆飾りやお供えをわらの船に乗せて海や川に流し、病気や災いも一緒に流すという精霊流しを行うこともあります。また、送り火のひとつとして、灯籠流しや京都の大文字の送り火などがあります。全国各地で夏の行事として盛り上がる盆踊りは、お迎えしたご先祖様の霊をもてなし一緒に過ごして送り出す行事で、自分で念仏を唱えながら踊る仏教の「念仏踊り」が由来とされ、その後、踊る人と唱える人に分かれ、各地域の民俗芸能が融合され現在の盆踊りになったと言われています。
これらの送り盆を済ませることで盆明けとなります。
新盆と一般的なお盆との違いは、故人様が亡くなってから初めてご自宅に帰られる点であり、盆提灯を飾り親族や知人、友人など大勢で丁寧に供養し、「新盆(初盆)法要」を執り行い、華やかに故人様をお迎えする行事です。法要後は集まった方々と会食を行のが一般的です。
当社では、新盆(初盆)に関するご相談を承っております。関連用品につきましてもお気軽にご相談下さい。
さまざまなお盆の風習や行事のなかで、お迎えしたご先祖様にお礼の気持ちを伝えたり、故人に想いを馳せたりして、今年のお盆も心穏やかに過ごしてはいかがでしょうか。
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