また、逢う日まで
夫婦円満の秘訣は「共通の趣味を持つこと」とは、よく聞くこと。今回は、映画が好きだったという故人様のお話です。ご夫婦揃って映画を観に行くのをいつも楽しみにしていらしたようで、ご家族の皆さまも懐かしそうに思い出話をされていました。
その思い出をカタチにできれば...と思い、映画のチケットを手作りしました。映画のタイトルは故人様への感謝の気持ちを表した、ご家族様からの「ありがとう」です。作成したチケットは2枚。1枚はお柩の故人様のお手元に、もう1枚は額に入れて喪主である旦那様にお渡ししました。何の気兼ねもいらない、お2人だけの世界に浸れるアムール劇場の指定席。もちろん、チケットに有効期限はありません。
実はこの映画、サブタイトルがあります。「再会できる」という希望の光を感じていただきたいという想いを込めた、"また、逢う日まで"。「これでまたいつか一緒に映画に行けますね」そうお声がけすると、喪主様は涙しながらも微笑まれました。